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戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実  (渡辺惣樹/文春新書)

 

 久しぶりに読みふけった歴史考察の一冊。

 

 基本的に従来の「ナチス絶対悪論」を排し、それ以外の国々(特にアメリカ)の戦争責任を追及しようとするのが眼目らしい。

 

 ただしそれを重視する余り、ナチス(とドイツ国民)の応分の責任をも排そうとする側面もあって、全面肯定には躊躇せざるをえない面もある。

 

 特に直接ではないが、むしろ「ナチスをそのまま東方に進ませてソ連にぶつけるべきだった」「そうなれば西側は安泰だった」ととられかねないニュアンスもあり、その犠牲になる東欧国民についての配慮も伺えない。

 

 (ポーランドやチェコについては「強欲な小国」として、むしろ悪意す感じられる。)

 

 なかでも気になるのがイギリスについての分析。

 

 イギリスの支配層がベルサイユ条約の過酷さを修正しようとした事を割かし肯定的に描いているが、前大戦末期に国民を扇動して妥協を難しくさせ、かつ講和を引き延ばした事についての記述もいささか甘い。

 

 特に一番肝心なのはベルサイユ条約の過酷さを反省しつつも、その改定を自ら行わず、いわば「なし崩し」に行おうとした点であり、その辺りについての記述も甘い。

 

 またチェコ崩壊後のチェンバレンの対ポーランド保障についても触れているが、これについても当時動揺していた海外植民地に対する威信問題についての要素も欠けており、チェンバレン個人に責任を押し付け気味になっているのもいささか引っ掛かる物がある。

author:jinhosio, category:研究, 16:04
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