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野望円舞曲 (田中芳樹・荻野目悠樹 徳間デュアル文庫)
 
ようやく拝読のシリーズ。

まだ二巻目ですが、今までの田中系作品の中でも特に「経済」にウエイトが置かれているのがポイント。

とにかくこれからが楽しみです。
author:jinhosio, category:小説, 13:30
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きょうも上天気 SF短編傑作選  (角川文庫)
 
 昨日読んだばかりのSF傑作短編集。

 あの『ミステリーゾーン』のトラウマ代表作「こどもの世界」の原作である、表題作を目当てに探した物でありながら、『ウルトラQ』の「バルンガ」の原案といわれる「ひる」をはじめとする、他の作品も強烈満点。

 特に終末テーマを扱った「ロト」は衝撃的であり、続編が未だ文庫化されていないというのが実に残念というか。
author:jinhosio, category:小説, 22:04
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魔法戦士リウイ ファーラムの剣 煙火の島の魔法戦士 (水野良/富士見ファンタジア文庫) 
 
実に久しぶりの書き下ろし短編。

相変わらずの「ハーレムギリギリ」の関係が見ていて歯痒いくらいに嬉しい。

特に焦点は婚約者のアイラで、シャザーラの魔力との関係が描かれる部分がなんとも言えない。

ただし最大のポイントは、やはりティカとクリシュの部分。

本編でも触れられている、『湖岸の魔法戦士』については、やはり三人称形のリメイクをいつか見たいというか。
author:jinhosio, category:小説, 20:19
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七都市物語 (田中芳樹 早川書房)
 
 文庫一巻分ながら、とにかく田中芳樹テイスト溢れる作品。

 冒頭の「北極海戦線」のみがOVA化されてますが、自分的にはプリンス・ハラルドの名コンビが誕生する「ポルタ・ニグレ掃滅戦」も見たいところ。(実はシュタミッツの大ファン。) 

 あと出来れば見たいのがクンロンを舞台とした話。

 ここだけはまだ本格的に描写されていないだけにと。
author:jinhosio, category:小説, 20:20
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銀河英雄伝説外伝 ダゴン星域会戦記 (田中芳樹 徳間書店)
  「ダゴン星域において、我々は失敗し、誤断し、逡巡した。 それでも勝ったのは、敵が我々以上に失敗し、誤断し、逡巡したからである」(ユースフ・トパロウル)


 数ある『銀英伝』外伝エピソードの中において、正伝メンバーが全く登場しない「古き良き時代」の前史作品という意味でも貴重な一編。

 僅かな登場ながら双方それぞれのキャラが滅茶苦茶なまでに立ちまくっているというのがとにかく素晴らしい。

 (特にリンとユースフの同盟軍ツートップの応酬に、各提督たちの反応とか。)

 自分的に「田中芳樹」テイストという物を最も凝縮している一作とも思えるわけで、その説明においては、まずはこれを紹介することにしている次第と。
author:jinhosio, category:小説, 20:13
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マリー・アントワネットの恋人 (藤本ひとみ 集英社文庫)
  「有体に申せば、今のフランスの状況は、あの国の力を弱めている。それはそれで結構なことだ。だが反乱が過熱し過ぎ、王政がくつがえされるようになってはまずい。それは早晩、我が国にも波及し、帝室に抵抗する勢力に力を与えるからだ。こちらとしてはそんな事態に陥らないように、王家と叛乱勢力を上手く御し、均衡を図っていきたい」(レオポルド2世)


 時代的に『ハプスブルクの宝剣』の次世代に当たる作品。

 主人公はハプスブルク家に仕える架空の青年貴族であり、その独特の軽さと聡明さの取り合わせがまずはとにかく素晴らしい。

 (特に冒頭部分で厳格な祖父に女遊びを咎められた時の「男が女の尻を見染めなくなったら人類は滅亡いたします」とか。)

 物語は、時代の趨勢が「国家の事情が君主を動かす」方に変化しているのを鋭く洞察した、彼が動乱のパリに送られ、その趨勢を無視して憚らず、そのためには実家を大戦争に巻き込むのも一切辞さない、マリー・アントワネットを如何に抑止するかで四苦八苦する姿を様々に映し出す。

 (別の作品でも再三に描かれているが、とにかく藤本先生のアントワネットに対する評価は辛く、フェルゼンの描写などは実に失笑物と言うべきか。)

 その中で描かれる、アントワネットの数多い兄弟たちや、フランス革命の関係者たちの描写も必見で、関係者と観察者の二つの目を通して語られる、彼らのなんと魅力的な事。

 そして最後のクライマックスは、ある意味で王権に止めを刺した、例の「国王逃亡事件」に絡んでの事となるが、妙にサバサバした主人公の最後の描写ぶりがむしろ印象的というか。


 ちなみに自分が初めて読んだ時のタイトルは『ウィーンの密使 ― フランス革命秘話 ― 』であり、むしろ個人的にはこちらの方が好み。

 解説文の内容も含め、どちらかといえば古書店などで講談社文庫版を入手されることをお勧めしたいところで。
author:jinhosio, category:小説, 21:14
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ハプスブルグの宝剣 上下巻 (藤本ひとみ 文春文庫)
  「十年前には、二人でオーストリア人になろうと誓った。もしテレーゼが君を認めなかったら、今度は、二人でトスカナ人になろう」(フランツ・シュテファン)



 「性と歴史」を並列的に扱った既存の歴史作品の中において、その代表者の一人である藤本ひとみ先生による、自分的に最も好きな作品。

 ヨーロッパの歴史では相当に高いウェイトを占めつつも、なぜか日本では扱った作品の少ない、オーストリアのマリア・テレジアとプロイセンのフリードリヒ大王の争った時代をベースにした貴重作品でもある。


 主人公はその両雄と重要な面識を持つ事になる、ある架空の人物であるが、そういう「歴史上に名を残さなかった人物」が実在したのではないかと思われるリアリティさが必見であり、しかもそれが最後の最後である高名な実在の「一族」の勃興と上手くリンクしてくる展開が実に上手い。

 特に「情報戦」としての描写は実際もかくやというばかりの迫真ぶりであり、当時のユダヤ人問題も絡ませた展開も実に無理と無駄が無い。

 そしてもう一つのポイントとして、この主人公の保護者にして心の友の役割を負うフランツ・シュテファンや、その師匠役を負うプリンツ・オイゲンといった、いかにも歴史通好みの人物たちにも光を当てているのも感慨深い。


 とにかくこの時代へのより広い一般的なクローズアップをとにかく望みたい作品であり、そのなんとも言い難い衝撃のラストもまたその念を一層に掻き立ててくれる物がある。 

 このドラマ的には「オーストリア継承戦争」で終わるが、あとがきにもあるように、より大規模な戦略スケールを見せる「七年戦争」編もぜひ見たい!
author:jinhosio, category:小説, 19:22
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